2/16(金)

という訳で札幌。成田からJetStar。行きは大分空いていた。2回目となると成田のチェクインも大分すんなり。今度はもうちょいゆっくり行っても良いかもなあ。定刻通り新千歳空港へ。

新千歳空港。札幌ははじめてではないが前回は船だったのでここははじめて。とはいえ移動優先なので、特に中の散策はせずバスに飛び乗る。後は待つだけ…なのだが大変吹雪いてすごい道のりだった。来るなり北海道全開で良かった。よくこんな天気で車の運転出来るよねえ。流石に遅延しながら市街地へ。すすきの周辺で降りて徒歩で移動。この時は雪は止んでた。今回の目的は札幌国際芸術祭。まずは最初の会場の未来劇場へ。

未来劇場。旧北海道四季劇場。現在は市営らしく、芸術際の会場としての名前が未来劇場。今後もそういう使いかたをされていくのかと思っていたのだが、来年閉館らしい。へー。割とまだ綺麗な建物な印象なのだが、使い手がいないとしょうがないのか。今回の芸術際ではメイン会場だった、というのを後で知った。正直なところ、ちゃんと芸術祭っぽかったのここだけな気がするなあ。専用会場ということもあって、展示作品は多め。新作は殆ど無かったみたいだが、まあ。特に気に入ったのは、チェ・ウラムの「穴の守護者」、「Red」、青木美歌の「starting from light. coming back to light」辺りか。チェ・ウラム氏の作品ははじめてはない気がするのだが、大分印象的だった。どの作品も良かった。青木美歌氏の作品は恐らくまえ恵比寿で見たのと被ってそうのだが、再度見れて良かった。つくづく新作が見れないのが残念。後はAIを使った系の作品が多かった。昨今の流れなのはわかるが、ちょっと食傷気味。正直似たようなのが多いんだよなあ。あと、アルプスの氷河をまもるプロジェクトの話が面白かった。プラスチックのせいで発生した(だけではないが)気候変動を、プラスチック製の製品を使って防ぐ、というのがなるほどという感じ。難しいねえ。あるいて移動して札幌文化芸術交流センターへ。

札幌文化芸術交流センター。一応展示はあるものの、ここはこんかいの芸術祭のエントリーポイントという位置づけで、メインの会場では無かった。なるほど。普通にと図書館とかあるのは便利そうだった。勉強している学生も多かった。こういうの近くにあるのいいなあ。理解したところで、バスにのって次の会場へ。この辺りで吹雪。北海道の雪、温度的に溶けないから傘が無くても大丈夫、というのを実感するなど。どっちにしろ風が強すぎて傘が使える感じでは無かったのたが。バスで10分程移動して北海道立近代美術館へ。

北海道立近代美術館。名前の通り道立美術館。ここでは、過去100年位の歴史をさかのぼりながら展示をする、という流れだった。なるほどなあと思いつつ、しかしちょっと望んでいたものとは違うんだよなあと思ったり。面白い展示もあったはあっただが、いかんせん数がなあ。ここは普通に美術館なのだで、普通に特別展も実施中だった。「AINU ART―モレウのうた」。"アイヌ文様の特徴のひとつであるモレウ(渦巻き文)をキーワードに、アイヌアートの多様性とデザイン性に富んだ造形力に注目します"、という展示。こっちは面白かった。モレウ自体が、色々種類があるのだが、それが工芸、彫刻、絵画等幅広く展示されていて大変良かった。まだまだ知らない分野があるなあとしみじみ思った。あとゴールデンカムイで見たことあるなあと思う展示がちょいちょいあったら展示室にコミックスが置いてあってなるほどなあと思ったりもしていた。参考文献だ。結果的には大変満足。次の会場の札幌芸術の森美術館へ移動。ここがちょっと遠くて、電車とバスで1時間以上移動。電車の中が寒かった。真駒内駅からバス。真駒内駅周辺は予想通り何も無かった。郊外にイオンがあるらしい。よくあるたいぷ。

札幌芸術の森美術館。札幌芸術の森という公園の中にある美術館。この公園は市営、ということは美術館も市営なのか? 美術館の他に野外美術館やコンサートホールなどがある複合展示施設。ちょっと急ぎぎみで歩いていたらここで綺麗にコケる。携帯を前ポケットに入れておいたのは正解だった。危ない危ない。で、美術館。ここでの展示は「明和電機 ナンセンスマシーン展 in 札幌」。芸術祭というか普通に1アーティストの企画展という感じ。不勉強ながら明和電機を知らなかったのだが、大分有名な方だった。どっかで見る機会無かったのかなあ。作品自体を売るのではなく、作品を元に製品を作ってそれを売る、というスタイルらしいので、展示自体を見れることはそんなに無いのかなあ。あとライブ活動が多いらしい。それだとあまりタイミング無いかなあ。ライブ映像がもうちょっと見たかったが、残念ながらタイミングが難しかった。展示作品自体は面白かった。ちょっと攻めた展示が多いなあという印象、多少時代を感じた。生き物に影響を与える展示、個人的には苦手。折角だから施設内の他の施設にもと思ったが、野外美術館は冬季閉館中だった。あー、まあそうか。いやしかしそれならその旨案内を出しておいて欲しかった。雪道頑張って歩いていってそれは厳しい。他の場所でも思ったが、札幌で展示施設をちゃんと楽しむには冬は良くないんだろうなあ。雪を見れるのは嬉しいんだけどねえ。駅への帰りのバスは大変混んでいた。札幌市立大学デザイン学部があるらしい。芸術関係まとめているエリアなんだなあ。

市街地に戻りホテルにチェックイン。札幌駅の北側多分はじめて行ったのだが、完全に住宅エリアになるんだねえ。南側とのギャップがすごい。まさか札幌駅から1駅でこうとは。スーパーもあまり無くてそこはちょっと困った。困った時のセイコーマートだより。ホテルにチェックイン後は札幌駅からふらふらしたりJRタワーから夜景見たりして終了。夜景、綺麗なんだが本当に綺麗なマス目でどこから見たも似たような景色になってしまうのがなんてんか。地下街は本当に広くて楽しかった。雨の日の散歩も安心。