9/17(日)

旅行時の読書メモ。

有栖川有栖氏の「双頭の悪魔」。クローズド・サークル、田舎の村編。異なる舞台でそれぞれ殺人が起こって、最終的につながって、という話。マリアの序盤の挙動が色々紛らわしい、など思う所はあるが、基本的には大変面白かった。量の割にページ登場人物が少なかったので割と直ぐ犯人はわかったが、黒幕の方はなるほどーという感じだった。舞台がわかれた事によりアリスが活躍するのか?! と思ったが残念ながらそこまででは無かった。学生アリスシリーズでちゃんと警察出るの珍しい気がする。しかしこの辺りを読むと、女王国の城と江神二郎の洞察を再度読みたくなるなあ。除夜を歩くだけでもまた読みたい。

有栖川有栖氏の「46番目の密室」。火村シリーズ1作目。古い本ではあるのだが、基本的なテイストは同じ。有栖が現場に来るのははじめて、となっていたが、それ以外は特に変わりなく。警察との繫がりもばっちり。まあそこに時間掛ける理由も無いだろうしなあ。ちょいちょい突っ込みどころはあるのだが、会話のテンポはやはり良く楽しめた。これは今の時代でも出来そうな設定な気がする。自体を感じたのはタバコ関係のシーン位かなあ。これも勿論良かった。