8/6(日)

読書。有栖川有栖の氏の「江神二郎の洞察」。学生アリスシリーズの短編集。一番古い作品が1986年で、最新は2012年。26年差って凄いねえ。短編集ではあるのだが、実は2000年台の作品が多くて全体的に古い感じは無かった。

桜川のオフィーリア、除夜を歩くが特に良かった。桜川のオフィーリアは読むのはじめてじゃないのだが、ほろ苦い青春が感じられて大変良い。米澤穂信氏の作品味がちょっとある。除夜を歩くは作中劇をメインにした短編、というか中編位の長さ。作中劇をネタに会話が進み、その会話が大変小気味良い。古い感じがしないなーと思っていたら大分新しい作品だった。学生アリスシリーズでもしかしたら一番新しい作品なのか? 大学生2人の会話劇なのにほろ苦い感じがあるのはなんでだろうねえ。まりが参加までの色々も理解出来て良かったので、今度は学生アリスの長編読もう。しかしまあ良かった。