5/22(月)

有栖川有栖氏、「絶叫城殺人事件」。いつもの短編・中編構成。タイトルに関連性はあるが、内容には関連性が無いやつ。

「黒鳥亭殺人事件」。かつての二人の同級生が出て意外と大事になるやつか…? と思ったらそんな事も無かった。もう一展開あるかなあと期待したのだが。殺人の手順自体はそんなに意外でも無かったなあ。

「壷中庵殺人事件」。壺。真面目に中身を覚えてない。印象薄め…。

「月宮殿殺人事件」。出落ち、というか"月宮殿"が何を意味するかが全ての作品だった。これ、最初からわかっている人には何も面白くなかった可能性もあるのでは。

「雪華楼殺人事件」。偶然あった瓶に当たって死ぬのは流石に可愛そうっすね、という印象。可能性は勿論あるんだが、実際これがオチたらどうやって証明するんだろうねえ。

「紅雨荘殺人事件」。複数人がそれぞれの思惑で動いた結果事件が複雑化してしまうパターン。意外性は無かったが、解決に至る部分などは面白かった。

「絶叫城殺人事件」。絶叫城はゲームだったか。他の作品でも言及されていた連続殺人犯の話。ラストの展開が個人的にはちょっとうーんという感じ。一応中編なのだが、正直あまり中身が無かったなあ。殺人犯が予期せぬ形で駄目になっている、というケースは実際ありそうで、そこはなるほどなあと思った。しかし姉の行動は駄目じゃろ。

そんな感じ。うーん、悪くはないんだがやはり長編がすき