2/28(火)

美術館巡り。まずは東京都美術館、「エゴン・シーレ展」。エゴン・シーレ自体を知らなかったのだが、オーストラリアの方なんだねえ。ウィーン分離派というのも知らなかった。この辺り1900年代前半、特に20年頃の画家さんの事まだまだ勉強不足だなあ。東京都美術館でよくある前半は関係のある違う作家さんの展示を色々折込、後半にメインの作家の作品をまとめるスタイル。なんだが、説明が全然なくて、前半の作家さんとエゴン・シーレ氏の関係性がよくわからなかったなあ。ウィーン分離派なのかなあ。前半の作品だとカール・モル氏の「冬のホーエ・ヴァルテ」が大変好みだった。エゴン・シーレ氏の作品は人物画が多いのだが、ちょっとひねった人物画が多く、特に自画像は人なの…? という作品が多くて大変良かった。特に「自分を見つめる人II(死と男)」が大変良かった。恐怖画像だった。一部風景画があって、何故かそのエリアだけ撮影可能だった。何でだろうねえ。風景画も大変良かった。後半の女性画は、普通に人物画があまり好みではなかったが、総合的には満足。説明はもうちょっと欲しかったなあ。音声があれば違ったのかなあ。若くして亡くなられたとの事で原因なんだろうね、と思っていのだがスペイン風邪だった。そうか、スペイン風邪かあ…。それはどうしようもない…。

続いてアーティゾン美術館、「ダムタイプ 2022: remap」。「マルチメディア・アート・パフォーマンス・グループ」、ダムタイプダムタイプの作品見るのはじめてでは無いはずなんだが、どこで見たかがちょっと思い出せないな。MOTかなあ。ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の出展作品をアーティゾン美術館に合わせて再配置した作品、との事。正直な所ちょっと複雑過ぎてなるほどなあ、という感想。地理をデジタルにマッピングみたいなコンセプトはわかるのだが…。うーん、個人的にはちょっと厳しかったなあ。 もう終わりかーともにゅもにゅしていたが、同時開催の「アートを楽しむ ― 見る、感じる、学ぶ」が良かったのでセーフ。アーティゾン美術館、割と行っているはずなんだが、まだ見たこと無い貯蔵作品あって凄い。モネもあって満足。アーティゾン美術館の貯蔵作品展、パンフレットも凝っていて良いなあ。

最後、東京ステーションギャラリー、「佐伯祐三 - 自画像としての風景」。ちょっと気になっていたので予約せずに軽い気持ちで行ったら一番混んでた。高齢の方が多かったのだが、どこかで特集されてたのなあ。「私たちは、佐伯の絵画に向き合う時、風景に対峙する画家の眼、筆を走らせる画家の身体を強く想起させられます。そして、描かれた街並の中に、画家の内面や深い精神性を感じ取ります。それゆえ作品はしばしば、画家自身を映したもの―自画像にたとえられます。」との事らしいのだが、自画像感はよくわからなかった。が、作品は本当に凄かった。一番有名なのは2回目のパリの後、1927年からの作品なんだろうが、それより前の作品も個人的には好みだった。その事は印象派の影響を受けていたらしいのだが、単純に私が印象派好きだからだろうなあ。広告に人物画が使われていたから人物画が多いのかと思っていたが、そんな事もなかった。なんであの画をポスターに使ったんだろなあ。「パリ郊外風景」や「村の教会堂」が好みだった。しかし好みの作品に限ってポストカードが無くて残念。画集買っても良かったかなあ。しかし殆どの作品が国内にあるのでまた見る機会もあるだろう。期待しよう。これにておしまい。平日こんな風に行脚するのは次いつになるかなあ。