8/27(日)

読書メモ。

今村夏子氏、「むらさきのスカートの女」。芥川賞受賞作とのこと。最終的にはミイラ取りがミイラになる、話ではあるんだが、主人公が大分変な人過ぎてうーん、という感じだった。主人公が何でそんなに人間になったのかがよくわからなかった。どちらかというとむらさきのスカートは普通の人だった。ラスト1行は良かったが、全体的にはあまり合わなかった。

芦沢央氏、「許されようとは思いません」。ミステリーなのか? 個人的には人間ドラマという印象。とくにどんでん返しとかがあるわけでもなく、ただただあれな人達の応酬だった。面白くない訳ではないのだが、個人的にはちょっと重かった。「火のないところに煙は」の方が好みかなあ。後者の方が救いが無かったが。

似鳥鶏氏、「理由あって冬に出る 」。学園モノ。"コミカルなミステリ"という表現がされており、なるほどぴったし。謎解き自体はまあまあという感じだったが、キャラと会話のテンポが良かったので楽しく読めた。これが出たのが2007年で、どうやらまだ未完らしい。まじか。8冊あるらしいので機会があったら読んでみよう。旅行の中で読んだ中では一番好みだった。