2/24(金)

読書感想文。

浅倉秋成、「フラッガーの方程式」。同じ作者の別作品が面白かったので試したのだが…これは合わなかった。メタ的なノリどうにも合わないんだよなあ。さらっと全部眺めたが、ずっと同じノリだった為キツくなって終了。うーん、当たり外れが激しいなあ。

八目迷、「きのうの春で、君を待つ」。古典的なタイムリープもの。ベースは「タイム・リープ あしたはきのう」と殆ど同じ。展開的には「タイム・リープ あしたはきのう」よりも大分シンプルだったが、文章が読みやすかったので良かった。ハッピーエンドもまあ期待通りにいう感じ。夏へのトンネルの時も思ったが、古典的な展開を今風にするのが上手い作者さん、という印象がある。悪くはなかったので、機会があったら他の作品も読んでみよ。

岸見 一郎、「NHK「100分de名著」ブックス 三木清 人生論ノート 孤独は知性である」。孤独や貧窮について考えさせられる内容だった。「孤独」とは何で、「孤独」とどう向き合うか、を考えさせられる内容だった。「孤独」に対する価値観について反論したい事はあるが、自分の思考を改めて見直すのは良い機会だった。三木清氏、獄中で亡くなられたのは本当に残念ではあるのだが、戦中ではなかったらこういう思考に至らなかったのでは、とも思ってしまい難しいところ。いやしかしわかりやすくまとめられており良い本だった。